蕎麦の歴史
蕎麦の由来は飛鳥時代までさかのぼります。原産地と云われる中央アジア、バイカル湖付近から渡来したと水臼という水車じかけの粉引きが行われたのが始まりのようです。
奈良時代食料飢餓に対し、収穫の早い蕎麦が多くの民を救った話は有名です。
当時は主にそば、団子、蕎麦焼餅などを食用とし、のちにそばがきが作られました。
現在のようなそばができたのは江戸の初期、朝鮮の僧元珍がつなぎに小麦粉を使うことを教え、蕎麦粉と小麦粉が適当に調和された麺ができました。
その後、江戸を中心に発達し寛文ごろに独立したそば屋さんが出来ました。
国内産のそばでも関東以北の物は味、風味ともにすぐれており長野の信州そばは有名です。
しかし、数量的に国内生産の三パーセント程度しか生産されないため地元の使用料も不足している状態です。
北海道産、特に十勝地方の蕎麦は味風味ともに信州そばにおとらず良質のものが出来ます。
北海道は国内産の三十パーセントを占めており原料の確保も比較的容易ですので、「箱根乃庵」では北海道産の蕎麦粉を使用し一年を通して日本そばのおいしさを味わっていただきたく勉強し努力して居ります。
「箱根乃庵」のそば
そばは蕎麦粉と小麦粉の配合が一番大事になってきます。多くのそば屋さんでは固すぎてしまうところが多いように感じます。でもそれでは美味しい蕎麦とはいえません。
私はいろいろな試行錯誤を繰り返し、たどり着いた配合の粉で打ったそばは、外が“サクサク”として“フッ”と噛み切れる硬さです。
この硬さはなかなか出せるものではありません。
当店では、「茹で立て、挽きたて」の蕎麦をお客様にご提供しております。なぜならその食べ方が一番美味しいからです。
余計なそばは打たず、ご注文を受けてから打つようにしているためお出しするまでお時間をいただくこともありますが、本当に美味しい食べ方で「箱根乃庵」の蕎麦を味わっていただきたく思っております。